» 2014 » 12月

古民家のすきま風に対抗すべく、ホームセンターで売っている安物の簡易薪ストーブを改造して、ロケットマスヒーター(ロケットストーブ式の室内暖房)を作ってみました。

いかんせん、すきま風ピューピューの16畳+8畳をこれひとつでまかなうには完全にパワー不足ですが、それでも灯油ストーブなんかよりはるかに強い火力で部屋をあっためてくれています。

なにより、部屋の中でパチパチといいながら薪が燃えているのは、何ともいいものですね。
暖をとるだけでなく、お湯を沸かしたり、鍋をあっためたり、パンを焼いたりと、 毎日がキャンプ気分。

とりあえず今シーズンは、この1号機で火の扱い方、薪との付き合い方含めて、いろいろ勉強できそうです。

 

ほんとうは、たくさんの薪をガンガンほうり込める、いわゆる普通の‘薪ストーブ’を導入したかったのです。
でも、そこに立ちはだかったのが煙突の問題。

・茅葺き(+トタン瓦)の大屋根に穴を空けて煙突を通す訳にはいかない。
・横から煙突を出そうにも、軒の深さが3m以上もあって構造的にキビしい。
・借りてる家なので、できれば壁にも穴をあけたくない。

仕方なく、強い気流で長い横引きが可能、そして排気温度を低くできるロケットマスヒーターに改造することにした、という訳です。

ネット上に散らばる諸先輩方の数々のチャレンジ事例を参考に、構想約1ヶ月、制作1週間。
まともに燃えるかどうか恐る恐る薪をくべて火を入れてみたところ、おー燃える燃える!煙もまったく出ない!!!
もっと試行錯誤しなくちゃまともに燃えないかと思いきや、拍子抜けしちゃうくらいに素直に燃えてくれました。
寸法など、かなりアバウトにフィーリングで決めたのですが、運が味方してくれた模様。

中はこんなカンジ。
耐熱レンガでロケットストーブのL字型の機構を組み込んで、ロックウールで断熱してあります。
ここにもう一枚、外側の筒をかぶせて、その上に天板を乗せるだけ、といういたってシンプルな構造です。
ここで発生した強い上昇気流は、天板にあたってから外側の筒と内側のあいだの隙間を通り、下降してから排気されます。

煙道の横引きに使っているのは頑丈な鉄パイプ。腰掛けたり、こんな風に乗っかって暖をとることができます。
そのうち、ベンチ型に改造したいなーと思ってます。
ちなみにこの鉄パイプ、山道に不法投棄されて長らく放置されていたものを担いで運んできました。
ちょいと磨いて塗装したのでキレイにみえますが、中はだいぶサビついてます^^;;

約5mの横引きのあと、玄関の土間に出してから垂直に約3m立ち上げ。
そして、なんと恐ろしいことに、煙突の先は茅葺きの屋根裏。
そうです。屋外に排気していないのです。
最大火力の時でも、煙突の先の排気温度は35℃程度。
長い横引きの間に、熱をすっかり絞り取るがごとくに有効活用できるのが、ロケットマスヒーターの最大の利点。
最後に出てくるのは、人肌程度の‘湯気’だけであります。

なお、いいことづくめに思えるこの仕組みですが、煙突にたまった煤に火がついて起きる”煙道火災”が発生した場合、かなりキビしい状況になります。

ぜったいにそうならないようにと、月に2回の点検をすることにしてチェック表を作りました。
また、万が一に備えて、煙突の先から屋根裏の構造物までの間に2m以上のクリアランスを取りました。消火器も設置しました。

あとは万が一のために何ができるかな。
煙突の先の周囲に耐火ボードでも張ろうかな。

 

とまあ、こんなカンジで稼動を始めたロケットマスヒーター1号機。はてさてどうなることやら。

しばらく使ってみて、また使用感などアップしてみようかなと思ってます。